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2013年4月 9日 (火)

万年筆の字幅記号の字幅表示は、筆跡に加えサイズを

万年筆を購入するときは、字幅、書き味、デザイン、価額、メーカーなどを見較べて好みの万筆をどれにするかを決めています。この中でも最初に決めるのは、字幅でしょうね。
汎用万年筆の筆記字幅の種類は、EF(極細字)、F(細字)、FM(中細字)、M(中字)、B(太字)、BB(極太字)の記号(字幅記号)などがあります。

                              [字幅表示の実態\]
好みの字幅が選べられるようになっているのか、日本3社、外国5社計8社を選び、製造会社や販売店のホームページ等での字幅表示方法を調べてみると、
①字幅記号の字幅のサイズが表記されておらず、字幅記号の筆跡または線幅対比表示になっている。
②字幅記号の字幅で書く筆記条件も、明確には表示されてはいない。
 (例えば、「字幅は筆圧や筆記速度で変わります。」と説明しながら、どのくらいの筆圧、どのくらいの
  速さで書くのか説明が全くないのです。)
で、非常に選び難い状態にあります。
更に、表示方法を分類してみると、
1.字幅記号毎の文字(漢字、アルファベット)の筆跡サンプルとペン先の太さのイラストまたは画像 
2.字幅記号毎の線幅のサンプルとペン先の太さのイラストまたは画像
3.文字(漢字)の筆跡サンプルと字幅のサイズの併記
です。
1項と2項は定性的なもので、EF~BBの字幅・線幅の大小はよく分かりますが、字幅のサイズが分る基準となる線幅が併記されていませんので、何mm位の字幅で書けるのか全く分りません。これらは、字幅のサイズを知るには、役には立ちません。
ペンで書かれる文字の字幅は、万年筆の命でしょう、定性的・文学的な説明が重視され、定量的な表記が軽んじられています。本来は併記すべきものです
字幅のサイズを数値で表記しない理由を、ある販売店に問うと、「筆圧、筆記速度、筆記角度など書き方によって字幅が変りますので表記していません、ご留意下さい。」がかえってきました。この説明は、不親切極まりないものです。も少し科学的に説明して貰いたいものです。余りにも酷すぎます。
購入者に、販売者にも役にも立たないものを、なぜ販売に使用するのか理解できません。
定量的に表現されていないカタログなどただの紙切れ。筆跡等のサンプル表示でカタログを飾ればいいと云うものではありません。
8社の内、字幅の数値(3項)を表記した会社が、日本の会社一社ありました。もう一社は1品種についてのみ表記していました。これが現状です。

                           [字幅表示の私案例]
筆跡と字幅のサイズが分るようにした私案が、下図のEF~Bの字幅表です。
これなら、購入者も字幅の選択で困ることはないと思いますし、万年筆の売上増やペン先の交換の減少にも寄与するのではないかと思いますが。如何でしょう。
1.「サンプル字」による表示
   例1 基本
    字幅記号毎にその字幅による線の四角の中に字画の多い漢字を書き、字幅の数値を記載する。1

         注:筆跡の字の太さは、筆圧、筆記速度や筆記角度などで変ります。
      例2 応用:ノート、システム手帳などの例(便箋は、省略)Photo_4

2.筆記推奨条件 ①筆圧、2筆記角度、③筆記速度、④紙質など

                           [外国産品の字幅]
国産品を使っていて,初めて外国産品を購入する人は、字幅記号が同じなら、国産品の字幅とほぼ同じであると思われるでしょうが、同じではないようです。
国産品に比し、字幅は太めです。(私も、経験しています。FがMのレベル?)
多くの外国産販売業者は、何故この字幅の差を明確に表記しないのでしょうか。幾つか理由を想像してみました。
a.個体差(バラツキ)がありすぎて、表記したくても表記できない。
b.ブランドで売れているから、そんなことを態々表記する必要がない。。
c.外国産品と国産品とには、字幅の差があることは常識だと思って、表記しない。
d.表記しないのが、販売方針。
e.字幅でのトラブル時、責任回避がし易い。
f.外国の製造会社に要求できない。
どれなのでしょうか。
表記しないのは何故かと国内のある万年筆専門店に問い合せたところ、「個体差と書き方で変るので、国産品との字幅記号の違いや字幅の数値などは云えませんし、表記もできません。」と云われ、「極細は、システム手帳など書くときにお使い下さい。」など、非常に定性的な説明でした。これが事実なのか、外国の製造会社に聞いてみたいものです。いずれにせよ、これでは購入者は困ります。
外国産の字幅記号が、国産の字幅記号のどれに相当するかぐらいは、少なくとも表記すべきでしょう。日本国内での外国産品購入者は、殆が漢字を書く日本人ですけどね。
これが実現されるには相当掛かりそうに思えるので、書き味も含めて当座はどこかで試し書きをしてから購入することにしましょう。

                                                           [日本筆記具工業会へのお願い]
                      **万年筆の命の一つでである字幅の工業標準化**
日本筆記具工業会(委員:61社と1団体)がありますが、この工業会のホームページで万年筆の字幅に関して調べてみましたが、「同じ字幅(FやMなど)でもメーカーにより、字幅が異なります。お試し書きをしてください。」のレベルで、製品の\標準・基準・規格のようなものありせんでした。
.「.工業標準化」に関する活動も日本筆記具の事業計画の中にありますから、字幅サイズのステップ、字幅記号、筆記条件など定め、字幅の標準化、JIS化をお願いしたいと思います。
万年筆に関する委員は3社ですから、直ぐにでも意見がまとまり、標準化できるのではないかと思います。例えば、下表のような基準をお願いしたいと思います。
そして、カタログにそれを明記して頂き。標準化をベースにデザイン、書き味など三社が競うことを願うものです。標準化は消費者および販売者ににとっては、非常に有益なことです。
.期待しています。
4_2
1.字幅のステップ
  公称値0.1mmステップにする。EFとBの字幅は増減させる必要があるかも知れない。
2.規格値
  筆圧~インクの筆記条件下で±5%に抑える。
3.筆圧
  強め、普通、弱めの3段階を定める。
 
 
  強め=140gr+a  
  普通=140gr
  弱め=140grーb 
  (具体的数値を表記したいが、製造会社や販売店等が使っている「強め、普通に、弱くとか軽く」が定
  性的・文学的表現なので、どの程度の強さなのか読み取れず、具体的数値は表記していない。)
 
 
 
 
 
4.筆記速度
  早く、普通、ゆっくりの3段階を定める。
1_4
  「早く、普通、ゆっくり」は、上図の直線、円で長さ5cmを書く時間で定める。
  
  早く=**m秒
  普通に=**m秒
  ゆっくりと=**m秒 
  (具体的数値を表記したいが、製造会社や販売店等が使っている「早く、普通に、ゆっくりと」が
  定性的・文学的表現なので、どの程度の速さなのかを読み取れず、具体的数値は表記していない。)
  
5.筆記角度
  50±15度 字幅を無視して書ける筆記角度は50±30度 
  50度がよいか45度がよいか、何度がよいかは検討要
     (参考:摩耗試験では60±5度)
6.紙質
  万年筆専用紙にするか、普通紙、それとも便箋など、どれか適切な用紙を定める。
  (参考:摩耗試験では、坪量40~157g/㎡、白色度75%以上となっている。)
7.インク
  万年筆製造会社の推奨インク 
  

参考
日本筆記具工業会ホームページなる事業計画等
JIS S6025:2002 万年筆とそのペン先
各社のホームページと規格表
販売店のホームページにある規格表

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