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2014年2月 7日 (金)

LEDの寿命4万時間の数字で製造・販売事業者に踊らされている

LED製品の出始めの頃は、「LED、高価で省エネ、長寿命」でしたが、今では、「購入者、いつまでも明るいと思うなLED」です。
我々消費者は、製造・販売事業者に「40,000時間」の数字で踊らされています。
具体的な例として、或る会社のLEDシーリングライトの広告を紹介しましょう。
広告の内容は、「LEDランプの寿命は40,000時間、長寿命のLEDシーリングライトです。1日10時間の点灯で約10年交換不要です。」です。(≒40,000/(365×10)
この会社は、実用的使用可能時間は寿命時間よりも短いのにも拘わらず、10年も交換せずに使えると広告しているのです。別の云い方をすれば、男性の寿命80歳と元気に快適に働ける年齢は同じであると云っているようなものです。
この会社の10年交換不要は、他社製品より優れている印象を購入者に与え、明らかに景品類不当表示防止法第4条2号に抵触すると思います。
(注:画期的なLED用樹脂でも発明しない限り、10年交換不要は不可能です。)
この40,000時間は照明器具の明るさ(全光束)が光束維持率70%になる時間で、明るさは点灯時間と共に徐々に低下して、40,000時間目には初期に対し30%も暗くなっているのです。
この30%減の明るさは、実用的な明るさであるとは云えません。この明るさのレベルは 4.5畳用照明器具を8畳の部屋で使用するような明るさです。交換しなければ、暗くて使用出来ません。
使用する側からすれば、40,000時間は寿命であって、実用的照明可能時間は8畳用で 18,000時間位、10畳では15,000時間位だと思っています。
(注:実用的照明可能時間とは、「暗めの明るさ」になるまでの時間で、全光束が時間に対しリニアで低下すると仮定し算出した時間です。)。
寿命と実用的使用可能時間に大きな差があるのですから、事業者は、『40,000時間の頃でも点灯しますが、初期の明るさの30%も暗くなりますよ。「暗めの明るさ(注)」の明るさでも必要でしたら、何回かはLEDではなく照明器具そのものの交換が必要となります。』と啓蒙・説明・表記し、寿命時間と実用使用可能時間を規格や広告で明確に使い分けるべきです。
(注:「暗めの明るさ」とは、畳数によって異なりますが、4.5畳では標準定格光束の82%、10畳では89%、14畳では91%です。部屋の広さと共に変わります。
下表「明るさのレベル(シーリング器具)」を参照して下さい。)
                           [明るさのレベル(シーリング器具)]
  Photo_6

                            [明るさの減衰と器具交換回数]
照明器具の明るさ(全光束)が、点灯時間に対して直線的に低下して行くと仮定した場合
(注:全光束の時間に対する減衰曲線が、公開されていないので直線的減衰と仮定) 
点灯時間=H=(100-L)×40,000÷30
標準定格光束に対する明るさ(全光束)の率(%)=L=100ー(30×H÷40,000)
 
A) 8畳用
  a)暗めの明るさ(3,300/3,800=86.8%)になる迄の点灯時間は、17,600時間です。
      交換回数〓40,000÷17,600≒2.3回
    b)30%減の明るさ(2,660lm) は、4.5畳用を8畳の部屋で使用するような明るさ。
B) 10畳用
    a)暗めの明るさ(3,900/4,400〓88.6%)になる迄の点灯時間は、15,200時間です。
        交換回数=40,000÷15,200≒2.6回、
    b)30%減の明るさ(3,080lm)は、6畳用を10畳の部屋で使用するような明るさ。

皆さんも、事業者に踊らされることなく、照明器具の性能を定量的に分析し、照明器具を選択しましょう。そして、皆さんも事業者等に改善を要望しましょう。

                                                                                             [参考]
LEDの寿命時間は、光束維持率が70%(L70)になる時間と定義されています。
蛍光灯の寿命は光束維持率70%となる時間で、寿命時間は6,000時間~21,000時間位です。条件が同じでないと寿命を比較できませんから、LEDも、蛍光灯に合せて70%としています。
それでは、蛍光灯は何故70%なのでしょう。
光束維持率=70%の時点で、蛍光灯がちらつき、部分発光、黒化などが発生し使用出来ない状態になりますので、70%としています。

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